中国に赴任しても出張が多く、航空機に搭乗することが少なくない。タイヤが接地するやいなや一斉に携帯の電源を入れ、短信、ＱＱ、微信を立ち上げ中には大きな声で電話をする人もいる。当然中国でも航空機のドアが開くまで電子機器の電源を入れることは禁止されているが、先日周りを見渡すと6人中4人が使用していた。規則を自分で解釈し、自分の判断で行う。誰も注意しない、この大らかさ、寛容さが何ともいえない。今ではあまり気にならなくなってきた。

 クライアントの依頼の一領域は、現地幹部/管理者の人材育成や人の活性化である。企業は、自己の発展を求めることが根源にあり様々な価値観を持ち行動する中国人社員に対して、企業発展を実現する戦力人材の育成や登用を考えている。しかし会社側の一方的な考え方だけではうまくその力を引き出せない。