コストハーフプログラムは、“体質からのコスト革新”を狙いとしたコスト革新活動です。体質からのコスト革新とは、「固定費及び変動費をコストミニマムの水準で実現すると共に、市場環境の変化に応じて常にコスト競争力を維持する状態を作り出す」ことを基本的な考え方としています。これにより、一過性のコストダウンに頼らない、強いコスト体質を実現することを狙います。
固定費と変動費削減のための「2ウェイアクション」
コストハーフプログラムでは、体質からのコスト革新を実現する為に、多元的デザインによる根本からの総コスト低減アクションを行います。製品/製品群に関するコスト(変動費)に対しては「モノコストハーフ」アプローチを、事業部/全体的なコスト(固定費)に対しては「プロセスコストハーフ」アプローチを適用し、「2ウェイアクション」を同時並行で推進することにより総コスト低減を図っていきます。
コストダウンからコスト開発へ
多くの企業で行われている、コストダウンアイデア出しによるコストダウンには限界感が見られます。
コストハーフプログラムでは、場当たり的なコストダウンアイデアを出すのではなく、まず「どこに、どれだけ、なぜ、コストが発生しているのか?」(コスト発生要因)を徹底追究します。この要因を変えなければコスト体質は変わらないからです。コスト発生要因を明確にした後、コスト目標達成のためのコストハーフシナリオを作成します。コストハーフシナリオとは、「コスト目標達成の為の必要条件と実現課題」であり、これを実現すればコスト体質が改革できるシナリオです。
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