精益生产改善
背景
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◎創業以来、短期間でめざましい成長を遂げてきた建設機械製造企業の一工場。製品の素晴らしさについては強い自信を持っているが、その製品を作り上げる“生産プロセス”については種々の問題があると認識していた。
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◎需要が急拡大し、1年間で生産台数を2倍にする必要があった。
課題
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◎名実ともに“ワールドクラス・マニュファクチャリング・カンパニー”となることが目標である。
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◎まずどのような道筋で“ワールドクラス・マニュファクチャリング・カンパニー”に到達するか、またトップ水準企業と比較し何が強みで何が弱みであるかが明確でない。
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◎“生産プロセス”について、①品質、②生産性、③マネジメントレベルという視点で、以下3つが求められた。
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1.現状の問題点と課題を明らかにし
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2.各々の課題に対する改革の方向を明らかにし
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3.その改革案を実現可能なマスタープランとしてまとめ上げる
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◎作成したマスタープランに基づき、生産プロセス改革の実施を着実に行う。そして生産量2倍の実現を目指す。
支援内容
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◎第一フェース;現行体制に基づく生産プロセスの改善方向のマスタープラン作り
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第二フェース;マスタープランに基づく生産能力比2倍の実現
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第三フェース;グローバルトップに向けた生産能力比3倍化の実現
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◎プロジェクトの狙い(第一フェース)
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1)現状生産性の視点から、総合的な評価と改善の提案
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2)生産システム全体最適の視点で、業務効率化から事業拡大化までの段階的かつ総合的施策案を提案、実施。
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◎進め方(第一フェース)
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1)組立改善、部品加工改善、生産管理革新の小プロジェクトに区分し、生産能力面/稼働面/品質面/調達能力面の現状評価、生産リードタイム面の現状評価、生産管理面の現状評価等を実施。
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2)各方面の改革目標とその実現テーマの抽出を実施し、全体実施課題及びその実現のマスタープラン作成。
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◎成果(第一フェース)
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・現状と同じ人数とスペースで生産能力を2倍とする方案の立案。
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①計画・管理機能(部門)を統合し、号機別一元一貫管理を実施。
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②組立号機別加工~組立作業(タクトに合わせて同期生産)を実施。
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③工程を遅らせない、隘路部品(内/外)の重点改善(品質、工法)。